VOL.111 丸山 裕紀さん|物流時代 DRIVER'S INTERVIEW
VOL.111 丸山 裕紀 さん 42歳
今回は、小売業から転職された丸山さんにお話を伺いました。
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軽貨物のお仕事を始めてどのくらいになりますでしょうか。

丸山さん15か月になります。

前職はどのようなお仕事をされていましたか。

丸山さん小売業で物販の仕事をしていました。

どのような理由で軽貨物の仕事に転職しようと思ったのですか。

丸山さん一番は収入面でした。コロナ禍で他の業種のお仕事が減っている中で、巣ごもり需要もあり、宅配のお仕事は稼げるということで、求人広告を見ていたら高収入ということも書いてあったのでやってみようと思いました。

お仕事が始まって慣れるまでどのくらいかかりましたか。

丸山さん最初は地図が分からず、てんてこ舞いでした。端末操作はそれほど難しくなかったのですが、最初の2週間くらいは地図との格闘でした(笑)。


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走っているコースはどんなところですか。

丸山さん走りやすいコースですね。一方通行もなく、道幅も広いので。ただ、古い建物が多いので、エレベーターがなく、階段だけの建物も多いのがちょっと苦労します(笑)

配達先のお客様とのコミュニケーションではどんなご苦労がありますか。

丸山さん土地柄もあるのかもしれませんが、外国人のお客様もいらっしゃって、日本語が通じないときもあります。また、他社さんで置き配が普及しているなかで、私が請け負っている仕事は基本的に対面での荷物の受け渡しをしているので、気を使います。非対面をご希望された場合、荷物を直接確認していただけないので、誤配になっていないか特に注意しています。最近はルームシェアの方もいらっしゃいますので、いつもと違うお名前の荷物を届けることもありますから、思い込みだけで判断もできませんし、よく確認が必要だなと思っています。

慣れてきた今も忙しいですか。

丸山さん地図は覚えているので、今は平均して一日130個くらい配達していますが、だいぶ時間的には余裕があります。もっと荷物が多くてもできると思えるようになりました。
また、最初の半年くらいは一日も早く仕事を覚えたかったので週6日稼働していましたが、私のコースでは日曜日の荷物が少なかったのでお休みにさせてもらい、今は週5日の稼働。週休2日でゆとりをもって働けています。


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1年間を通じてのお仕事量の増減はありましたか。

丸山さん歩合制のお仕事なので、もっと荷物量のばらつきがあるのかなと思っていましたが、思った以上に物量が変わることはなく、1年間通して日々安定しています。配達が終わる時間はお客様の配達時間帯のご指定次第で多少前後しますが、仕事量も収入も安定しているので計算が立てやすいです。

車両のご準備はどうされましたか。

丸山さん車両はこの仕事を始める時に、自分でリースを組みました。この仕事で腰を据えてやっていこうと思ったので、敢えて退路を断ちました。会社からレンタルする方法もありましたが、コスト的には自分で買うのでもあまり変わらないと思います。ただ、会社からレンタルするよりも、自分の車両という意識がありますし、4年のリース期間を払いきらなければいけないので、大切に使わなければという気持ちになります。

最近ガソリン代が高騰していますが、影響はありますか?

丸山さん夏場はガソリンの減り自体が早かったですが、それを除けば仕事量が安定していることもあるし、軽バンということもあるからなのか、毎月にかかるガソリン代の大きな変化は感じませんでした。


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転職して1番良かったことは何ですか。

丸山さん自由なところですね。一人でいる時間が長いので、気持ちとして楽です。様々な支払いの管理も自分でしなければいけないので最初は大変でしたが、慣れてしまえば自分一人のことなので難しくはありません。
反対に、サラリーマンの良さにも気づくようにはなりました。良いことも大変なこともチームで分かち合えるという意味で。でも、一人のほうが気は楽ですし、誰に迷惑もかけずに自分の責任で出来る個人事業主のほうが私には合っているのかなと思います。

将来の目標はありますか。

丸山さんまずは車両のリースがあと2年半残っているので、しっかりとやりきりたいです。そして、この仕事を続けていくならば、いずれは独立できると良いなと思っています。オーナーになっても、現場経験があって自分でも走れることは強みだと思いますので。

軽貨物のお仕事を始めようか考えている方へのメッセージをお願いします。

丸山さんまず、コスト計算はきちんとしたほうが良いです。支払は自分の責任になってきますので。
でも、運転免許を持っていて、基礎体力があって、基本的な確認作業を根気よく徹底できれば、誰でもできる仕事です。難しくはないですので、ご自分に向いているかよく考えて、やると決めたら思い切って飛び込んでみてほしいですね。