- VOL.118 加藤 なゆ樹 さん 39歳
- 今回は、スーパーの正社員から転職された加藤さんにお話を伺いました。
-軽貨物のお仕事を始めてどのくらいになりますか。
加藤さん1年4カ月くらいです。
-前職はどのようなお仕事をされていましたか。
加藤さん直前はスーパーの精肉売り場で社員として勤めていました。その前は、飲食店のマネージャーや、ポスティングとかガードマンとかいろいろな仕事を経験してきました。
-軽貨物への転職のきっかけは何ですか。
加藤さん色々な仕事をやってきて、例えばスーパーの社員としてパートさんを動かすという役目もあったのですが、人まとめるとか動かしたりというのが自分には向いていない、どちらかというと自分でやりたい、プレーヤーとしてやりたいというのがわかってきました。でも、世の中の仕事を見ていくと、高い給料を得られるのは人をまとめる立場の仕事が大多数です。プレーヤーとして収入を伸ばしていくためには何をしたらいいかと考えた結果、軽貨物の仕事にたどり着きました。
-軽貨物の仕事を知ったのはどのような経緯ですか。
加藤さん興味は前々からありました。ガードマンの仕事をしていたころとかに、軽貨物のドライバーを見かけたりして、この人たち個人事業主なんだろうな、というのも感じていて、気になっていました。
-物流時代を選んだ理由を教えてください。
加藤さん自分なりに調べたのですが、検索ですぐに見つかったというのもありました。一つの地域だけでなく関東全域で幅広くやっていて、安心できる会社という印象を受けました。ドライバーインタビューの記事も読ませていただき、イメージをつかむこともできたし、不安要素も払しょくできました。
-個人事業主として働くことへの心配はありませんでしたか。
加藤さん最初は気にしませんでしたが、やり始めて不安が出てきました。ただ、何かをひとつしくじることで、大きく崩れてしまうということはないと思い、落ち着いて考えるようにしました。税金に関していえば、わかることから調べていきました。確定申告も初めての経験で、自分でやってみましたが、何とかできました。
-面接のときに聞いていたことと、実際に現場でやってみて違うと感じたことはありましたか。
加藤さん最初の時点で「しんどいよ」というのは言われていて、覚悟は出来ていましたので、実際やってみてしんどかったですが、こういうことか、という印象でした。
-どこが一番しんどかったですか。
加藤さん体力的なところですね。最初のころは、今考えてみると大した個数ではないのですが、なかなか配達が終わらずに帰れなくて、眠たくて、途中で寝て、余計に帰れなくて、ということがありました。
-仕事の内容的には、覚えてしまえばできるという感じでしたか。
加藤さん配達業務そのものは覚えればできるものでしたが、私の場合は配達エリアの特性で苦労しました。私の担当エリアは山がちなところの住宅地なので、道が細いうえに、車から降りて配達先まで徒歩で坂の上り下りをしなければいけない場所もあり、体力を使いました。また、車が入っていけるところもあるのですが、細いうえにバックで入らないといけないため、それなりに運転技術が必要で、最初はとても入れないと思っていました。他社の車両が入っているのを見て、どうすれば通れるかなということで、左右のミラーを見て冷や汗流しながら、どうにか通れるようになりました。
-大変なこともある中で、どのように乗り越えていきましたか。
加藤さん細い道も通れるようになると、「やった」という気持ちになり、ここが通れるようになると時間短縮ができるなとプラスに考えられるようになり、じゃあ今度はほかの難しいところも通れるようになるなと、ひとつひとつクリアしていくことに楽しみを見出していきました。
-大変なことを楽しみに変えられたのは、どんな心がけをしていたからでしょうか。
加藤さん周り見ていると文句ばかり言っている人もいますが(笑)、自分はあまり文句を言うのではなく、何事も前向きに考えるようにしています。
-モチベーションを上げるためにやっていることはありますか。
加藤さんがむしゃらにやっていましたので特に何かをしたつもりはないですが、常にトライアンドエラーを繰り返していくということは、今思えば飲食店時代に学んだことで、今に生かされているのかもしれません。どうすれば細い道を通れるか、どうすれば多く配れるかというのを、色々試しながら改善していく、というのを面白く感じてやっていると思います。
-収入面に関してお聞きしたいのですが、初めてどのくらいの期間で、このお仕事やっていけると思いましたか。
加藤さん初めて1年くらいたったころだと思います。
-今は毎日どのくらいの個数を配達していますか。
加藤さん日によって幅はありますが、配達完了で120個から150個くらいです。先週1回配達完了を200個できたのですが、これがきちんとできるようになりたいです。
-お客様との接客で、顔見知りのお客様とお話することはありますか。
加藤さんそんなにコミュニケーションを取っているほうではないと思いますが、とても親切にしてくださるお客様もいます。接客業の経験が生きているのか、大きなクレームを受けたこともなく、ほかの方からもすごいじゃん、と言われたことがあります。こういうことをしたら怒るだろうな、というのは分かるので。
-今後どんなドライバーになりたいという目標はありますか。
加藤さん配達エリアの中でいろんな業者のドライバーさんがいると思いますが、このドライバーさんは感じがいいよな、とお客様から思っていただけるようになりたいです。