- VOL.122 吉澤 好久 さん 47歳
- 今回は、接客業から転職された吉澤さんにお話を伺いました。
-軽貨物のお仕事を始めてどのくらいになりますか。
吉澤さん1年とちょっとになります。
-以前はどのようなお仕事をされていましたか。
吉澤さんパチンコ店とかホテルを経営している会社で約15年間勤めていました。その前の会社でもずっと接客業に携わっていました。経験が長くなっていたので、スタッフを管理する立場でした。
-運送業は初めてでしたか。
吉澤さん運送業は初めてでした。今までやったことない仕事をやってみようと思って軽貨物をやることにしました。ちょうど時期的に、ネットでの買い物も増えてきて、飲食のデリバリーとかもあって、物流関係の仕事が増えてきていると聞いていたので、仕事があるかなと思って始めました。
-今までと違う職種でしたが、はじめは大変でしたか。
吉澤さん大変という感じではなかったです。今までとは真逆で、基本は自分一人で黙々とやるような仕事ですので。場所を覚えるとかは、配り方の手順を覚えることで悩むことはありましたが、苦にはなりませんでした。
-前職ではスタッフを管理するお立場でしたから、大きく変わりましたよね。
吉澤さんだいぶ変わりました。前職では常にスタッフのことや、お店の営業のことを考えなければいけなかったので。仕事が終わった後も、明日のことどうしようかなと考えたりしていたのですが、そうしたストレスがなくなりました。
-お客様との接客も変わりましたよね。
吉澤さんパチンコ店のときは接客といっても、良いことはあまり言われません。負けてイライラしているお客様をなだめたりするのが大変で(笑)。今はお客様から苦情を言われるのではなく、ありがとうと言われますからね。
-お仕事に慣れるまでどのくらいかかりましたか。
吉澤さん半月くらいで慣れました。結構周りの人からも、覚えが早いですね、と言われることがありました。
-半月で慣れたというのは早いですね。事前に調べていたのですか。
吉澤さん始めるまで時間があったので、自分でネットとかで調べました。軽貨物の個人事業主ドライバーさんがブログやYouTubeなどで情報を発信しているのをチェックして、荷物の積み方とか配達の仕方の参考にしました。
-配達個数は初めのころ何個くらいでしたか。
吉澤さん最初のころは一日50個とかでパンパンになっていたのでどうしようと思いました。100個配れるようになるのに、3カ月か4カ月くらいかかりました。今は多いときで180個から200個くらいですね。
-配達個数を増やすためにどんな取り組みをしましたか。
吉澤さん最初のころは午前中時間が足りずにオーバーしてしまうことが多かったので、積む時間を早くさせてもらったり、色々な面で早くなるように改善をしていきました。
-配達ルートを考えるのに、宅配アプリと紙の住宅地図のどちらを使っていますか。
吉澤さん最初は宅配アプリを使っていましたが、今はラミネート加工した地図を使うことが多いです。アプリに住所を入力するよりも紙の地図に書き込むほうが早いので。ただ、紙の地図だけだと情報が古いままで、新しい建物が出てこなかったり、名前が変わっていることがあったりするので、最新の住所確認だったり、他のエリアを手伝うときなどはアプリを使うこともあります。
-このお仕事の楽しさややりがいは、どんなところですか。
吉澤さんずっと同じコースで配達していますので、1年やっているとお客様からも顔を覚えてもらえています。いつもありがとうという言葉をいただいたり、お子さんいるところでは声をかけてもらったり、楽しいこともあります。最初は配るのに手いっぱいでしたが、最近は気持ちにも余裕が出てきて、お客様から声をかけてもらえることに、楽しさややりがいを感じられるようになってきました。
-収入面は転職時にイメージしていた通りになりましたか。
吉澤さんだいたい想定した通りになりました。自分の思っていた中では良いほうになったので、続けていけるなと思っております。何カ月もやってきて、売上も安定してきて、安心感も生まれてきました。
-体力面での大変さはありますか。
吉澤さん思っていた通りかな、というところです。常に動く仕事で、体力はそれなりに求められると思っていましたので。
-休憩は取れていますか。
吉澤さんある程度は取れています。食事したりお茶飲んだり、1時間くらいは取れています。また、荷物量や自分の気分次第なところもありますが、今日はこのまま行っちゃおうというときもありますし、自分で決められるところはありますね。
-今後の目標を教えてください。
吉澤さんはっきりとしたものはないですが、あと20個、30個くらい増やしていけるかどうか、例えば回り方を変えてみたらどうなるか、積み方を変えたらどうなるだろうかと突き詰めて考えていこうとは思っています。色々考えてやってみて、自分の読みが当たった時は気持ちがいいですね。1回あたり数分の改善かもしれないですが、その積み重ねが一日のなかで大きくなるので。
-物流の2024年問題が迫っている中で時間の抑制の話もあると思いますが。
吉澤さん今は週6日稼働しています。荷主の会社さんから言われたらもちろん従うつもりですが、それがない限りは週6日で頑張ろうと思っています。昔から仕事人間で、休みがあってもすることもないですし(笑)、仕事をしている方が楽しいので。