- VOL.121 林 晃 さん 52歳
- 今回は、営業から転職された林さんにお話を伺いました。
-軽貨物を始めてどのくらいになりますか。
林さんちょうど一年になります。
-前職はどんなお仕事でしたか。
林さん21年間、薬品の営業をやっていました。お客様訪問と商品の配送を担当していました。
-軽貨物をやってみようと思ったのはなぜですか。
林さん半世紀も生きているので、転職といっても仕事自体が限られていたということもあります。また、その時の年収を最低限下回らないような職となると、限られたものしかなかったので、その中で目に留まったのが軽貨物の仕事でした。
-物流時代を選んだ理由を教えてください。
林さん軽貨物で何社か面接を受けました。どこも親身に対応してくれました。物流時代を選んだのは、一番自分の今後のことを考えてくれて対応してくれたからです。エリアや希望する収入面を考えて、具体的な案件を複数提案してくれました。前任のドライバーがどのくらいの配達実績を出していたのか、何個くらい配達すればいくらになるかを明確に教えてくれました。また、良い話だけじゃなくて、駐禁を厳しく取り締まられる地域などイレギュラーなこともざっくばらんにしてくれて、ここに決めようと思いました。
-面接してから、何日後に現場がスタートしましたか。
林さんとても早かったです。3日後です。車の手配ができ次第すぐにスタートしました。
-研修は何日間ありましたか。
林さん研修は1日だけで、2日目から荷物を50個ほどもって始めました。いっぱいいっぱいでした。
-手ごたえ感じられるようになるまで、どのくらいかかりましたか。
林さん100個配れるようになるので1カ月、120~130個配れるようになるのに4カ月と時間がかかってしまいました。4カ月目以降に、急に伸びるようになりました。同じ場所を何度も通らない、効率よく配る、ガソリンを使わない、ということを意識するようになって伸びてきました。
-大変なこともあったと思いますが、どのようにして乗り越えられましたか。
林さん「半年間で150個配れるようになろう、それまでは半年間はどんなことがあっても頑張ろう」って思っていました。でも、最初は失敗の連続でした。誤配も繰り返してしまいました。何度目かで呼び出しを受けまして、「あなたには信用がありません」と言われてしまいました。悔しかったです。でも、絶対に見返してやろう、と闘志に火が付きました。こういう気持ちになったことも、業務効率が上がっていくことにつながりました。
-軽貨物に転職して良かったと思うのはどんなことですか。
林さん前職の営業では、お客様に頭を下げたり契約を取ることばかりを考えていました。ですので、こんな言い方して良いのかわかりませんが、今は「こんなに楽な仕事があっていいのかな」と思っています。感謝もされるし、行き先も決まっているし、単純明快です。頭はもちろん使わないといけない部分もたくさんありますが、契約を取るわけではなく、与えられた仕事をやるだけなので、その点は大きく変わりました。
-配達業務で一番大切にしていることは何ですか。
林さん残荷を残さないというのを一番大事にしています。ここ半年間は、一日10件以上の荷物を残すことがないようにしています。荷物を持ち出しておいてお客様のもとに伺えない、というのはお客様を待たせることになります。夜未配が多くなりそうなときは、持出荷物は増やさず、とにかくお客様に連絡を取らせていただいて、お渡しできるようにしています。
-今後の目標を教えてください。
林さんいま平均180個くらいなのですが、今がスタートラインだと自分の中では思っています。まだまだ反省も課題もあるし、できることもたくさんあると思っています。1時間20個、良いときで30個、配達に回れています。単純計算で一日240~360個は回れると思っているので、300個は出来ると思っていますし、平均250個というのは自分の体で覚えていきたいです。
-大きな目標ですね。そこにたどり着くために、どんな工夫をお考えですか。
林さん一番大事なのは持出を増やすことです。自分の担当エリアの2町会のほか、近隣の東西南北各2町会、計8町会の社員ドライバーさんとコミュニケーションをとり、ドッキングして、荷物を落とせる(配達できる)確率の高いマンションや地域の荷物を受け取るようにしています。時間外労働の上限が厳しく制限される2024年問題に向けて、現場が回らなくなっている状況を見ると、周囲とコミュニケーションをとり、自分の動きを工夫することで、まだまだ伸ばせると考えています。