VOL.91 森本 力也さん|物流時代 DRIVER'S INTERVIEW
VOL.91 森本 力也 さん 49歳
今回は、会社経営から転職された森本さんにお話を伺いました。
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軽貨物の仕事を始めてどのくらい経ちましたか?

森本さん1年半くらいです。

前職はどのような仕事をされていましたか?

森本さんIT企業の会社を経営していました。

どのようなきっかけで転職されたのでしょうか?

森本さん自分の会社に所属していた社員が全員独り立ちをしたのがきっかけです。
自分が元請け先から受けていた仕事も落ち着き、時間に余裕が出来たのもあり、一度違う世界に飛び込んでみようと思いました。
また、運転も好きですし、アクティブに動ける仕事もしたかったので転職しました。

そのままエンジニアとして働くことは考えていなかったのでしょうか?

森本さんそうですね。エンジニアとしては15年ほど携わっていたので、そこでこのまま経験値を稼ぐのも、年々技術も進歩していくので厳しいと感じました。また、一度、経営者の立場になると単価の相場やどのくらい稼働しなくてはいけないのか予想が付くので一度エンジニアとしての活動を離れて、自由な時間を優先しようと思いました。


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実際に軽貨物業をされて自由な時間は取れていますか?

森本さんこの仕事はメリハリがある仕事なので、時間指定の荷物を時間厳守で配ることが出来れば、その後は、自由な時間が出来ます。自分のペースで荷物を配ることが出来ますし、空いた時間で、次のルートを頭で組み込んだり、自由に考える時間が取れるようになりました。

一番大変だったことは?

森本さん営業所内でのコミュニケーションですね。
もちろんお客様とのコミュニケーションも大事ですが、それ以前にドライバー同士のコミュニケーションも必要だと実感しました。
以前、担当していたエリアが1丁目の〇番地というの番地の表記でそれが50番地までありまして、殆どのご自宅が一軒家でした。それだけだと自分が目標としている収入には達成しないので、隣のコースのドライバーから荷物を分けてもらい収入を増やしていました。黙っていては荷物はもらえないので、コミュニケーション能力は大事だと思います。


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現在の物量はどのくらいでしょうか?

森本さん新しい配属先に来てからまだ1か月経っていないのでわかりませんが、以前と比べると少ない印象があります。ただ、僕自身も他のドライバーさんとのコミュニケーションを取り始めたばかりなので、ここからが勝負だと思っています!

宅配をするうえで何か工夫されていることはありますか?

森本さんそうですね。正直、物量にも波がありますので、物量が少ないときにどのように稼ぐのか、他のコースで荷物が多すぎて困っている人がいないかなど常に把握した状態で業務に入っています。そうすることで、他のドライバーさんから荷物をもらうことができるので、自分のコース以外の荷物で収入を増やしています。


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お客様とのコミュニケーションは取れていますか?

森本さんはい。今はコロナ禍ですし、マスクをつけての配達が条件となります。
その中でお客様にいい印象をもってもらえるように、行動で示すようにしています。荷物の置き方などの工夫をすることで、お客様から、ここの業者さんはすごく丁寧だとか、親切な方が多いなど感謝の言葉をもらうことがあります。
また、僕の配達エリアは子供がたくさんいるエリアですので、運転はもちろん気をつけていますが、配達中に声をかけてくれるお子さんもいるのですごく嬉しいです。

前職の経験が活かされていると感じることはありますか?

森本さんありますね。例えば、どのお客様のご自宅から荷物を配ろう。と頭の中でルートを組むのですが、1つのルートだけではなく、何個もルートを用意しています。そのルート組がエンジニアで経験したプログラミングと同じなのです。
この経験が今は配達で役に立っている思うと不思議ですね。


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現在の最高配達完了個数はどのくらいですか?

森本さん営業所によって異なりますが、今の営業所では170個くらいですね。過去には250個というときもありました。

この仕事の楽しさとは?

森本さんこの仕事は人と接する仕事なので、会ってる時間は本当に短時間ですが、荷物の量が1日に200個あれば、200人の方と接する可能性があるわけです。その中で、お客様の印象や特徴を捉えてどのように効率よく配達できるかを工夫することが楽しいですね。
後は、配達中に新しいお店を発見したりすると、今度行ってみよう!という楽しみが増えますね(笑)

この仕事は長く続けられそうですか?

森本さんそうですね。辞める理由がありませんの続けていきます!
将来的にも、新しい事業で何かできたらいいなと思っているので、新たな自分探しをしようと思います!