- VOL.28 讃井 麻伊 さん 32歳
- 本日は、未経験からのスタートながら平均200個近く配送されているというスーパードライバーの讃井さんに、気になる配送のコツなどのお話を伺いました。
-讃井さんはドライバーになられてどのぐらいでしょうか。
讃井さん十ヶ月にならないぐらいです。まだ1年経ってない感じです。
-軽貨物をやってみようと思ったきっかけをお聞きしたいのと、前職はどのようなお仕事をされていたか教えていただけますか。
讃井さん東京出身ですが関西にずっと住んでいて、前職は携帯ショップの店長として営業職を5年ぐらいやっていました。ただ、そろそろ歳も歳なのでもっと稼ぎたいと考えたのですよね。東京に出てくる際に一番稼ぎのいい仕事をと考え探していて、物流時代のドライバーに辿り着いた感じです。
-転職活動はどのようにしましたか?
讃井さん「高収入」という条件でネットでひたすらずっと探してました。正直配送ドライバーの仕事は未経験で、全く頭になかった職業でした。なにせ、方向音痴で土地勘などもないので(笑)。それと、車の運転は得意でしたが、未知のところに飛び込むのは性格的には苦手でした。しかしながら、物流時代の「やった分だけ稼げる」という高収入の魅力もあって、1回やってみないとわからないなと思って物流時代へ面接に来て、現在に至ります。
-このお仕事をされる前の想像通りの業界・現場と感じますか?
讃井さん特に想像はしてませんでした。不安しかなかったためです。全く未経験で頭の中にドライバーのお仕事は選択肢としてこれまでなかったので、自分がこの仕事をできるのかなと不安しかなくイメージが出来なかったです。
-不安だったということですが、始めてみてどうでしたか?初日や研修の頃、どのような状況だったかお聞きしたいのですが。
讃井さん最初は社員ドライバーさんのトラックにのせてもらって研修しました。普通に道に停まって配送していたら、そこにジョギングしていた人がいて、全くぶつけてないのに「お前ぶつかっただろ。」と難癖をつけられたんです。イライラしているような感じの人だったのですが、いきなりそういう理不尽な目にあって驚きました。普通に仕事してて何も悪いことをしていなくてもこういうこと言われるんだ、というのが初日に経験しました。その時その研修してくれたドライバーさんは、何もしていないけれどひたすら懇切丁寧に謝っていて感心しました。
-大変な経験でしたね。その後も、研修期間を経て「この仕事できそう。」って思えましたか?
讃井さんいえ全く(笑)。場所をまず覚えてお客さんを覚えないと、土地勘もないので全くわからない・できないと感じたので、宅地図つくってもらって一生懸命覚えてました。3日目から独り立ちでしたが、最初は1日70個配っていました。1便・2便・3便というのがあって、その最初の1便で無理してでも沢山荷物を持っていって頑張るというコツを先輩から教わり、ひたすら実践してみていました。
-他にどのドライバーさんも沢山最初の頃は失敗ばかりというエピソードがあるのですが、讃井さんはどうでしたか?
讃井さん失敗は・・・沢山しました(笑)。最初の2ヶ月ぐらいにはひと通りしましたね。誤配もしましたし、現場で代金引換えのお客様に荷物を渡したあと、お金を貰い忘れて帰ったりとか(笑)。もちろん、がっちり怒られました。
他にも、誤配した1週間後にも再び誤配してしまい、続いてしまって最初は本当に不安で、向いてないのかなと思ったりもしました。ただ、その代わりに荷物を沢山持っていって配ろうと思いまして。人よりも多く持って行こう!という意識で続けてきたんです。ですので「やめる」という選択肢はなかったです。とりあえずは人生1度きりでそういう失敗もある、と割り切ってきました。
-何ヶ月ぐらいで讃井さん一人で宅地図も見ないでスムーズに配送できるようになりましたか?
讃井さん1ヶ月半ぐらいですね。自分でいうのもなんですけど、支店長が「お前センスあるな」って言ってくれて、それから自信を持って取り組めるようになりました。
そえと、自分の中で「稼ぎたい。」というのが一番なので、1日の配完の個数を100個持っていかないとだめだなと考え、はじめて1週間でいけるようになりました。そこから次は130~150個・・・その次は180~200個・・・と目標をたてて増やしていったんです。
社員さんに荷物をください!ください!と言って、とにかく配る荷物をかき集めて、最初のうちに我慢してでも無理してでも自分で自分にプレッシャーをかけて、沢山の荷物を、はじめての地域でも配りながら覚えて、エリアを広げていった感じですね。
-未経験ではじめて間もないのにすごい配完の量ですね!今の収入にはご自身で満足されていますか?
讃井さんいえ、まだいけると思っています。平均は配完200個いったりいかなかったりですね。今は1~2月なので閑散期ですが、それまでがだいたい180~250個の間なので、平均数をもっと増やしたいです。繁忙期も、大変だという思いよりも、「どれぐらい荷物が増えるんだろう。」とわくわくして楽しくてしょうがないです。
-それだけ配るのに、体調面はどのように管理してらっしゃいますか?
讃井さん体調面は基本的に強いので、大丈夫です。気をつけていることは牛乳、納豆を食べるようにしていることですね。それと、ストレスを基本的にためないようにしています。自分のストレス発散は、休みの日はお決まりのカフェの7時オープン前に並び、いつもの席に座って、3時間ぐらいモーニングを過ごし、その後お風呂行くことですね。また、休みの前の日は飲みに行ったりするので、それで1週間自分の個数(収入)どれだけ稼いだか計算して、今週これだけ配ったんだ、じゃあ来週はもっと!と目標立てたりしています。このままのペースでいったらだいたい何個だな、いくらだなと月で見て自分の稼ぎがわかりますので。
-週6日勤務で週1日休みとのことですが、体力的に無理だとは思ったことはないですか?
讃井さん無理だとは思わなかったです。ただ、足を使っている仕事のため最初の頃は足が痛くなって大変でしたが、メンタルは全く大丈夫でした。
-前の仕事と今の仕事では、生活・気分など何か変化がありましたか?
讃井さんそんなに大きくも変わらないです。お金も入ってきたからと僕はすぐ使わないので。でも、以前と違って「ほしい」と思った時にすぐ躊躇なく買える収入になったのは違いますね。基本的に「お金」が大好きなんで、このような今の稼げる仕事は嬉しいです。
-スキル的なところで言うとと、人と違う工夫などありますか?
讃井さん正直言うと、「無い」んですよね(笑)。みんながやらなければいけないことを、普通にやっているだけなので。そのやらなければいけないこととは、3つのことだと思っています。
1つめは、「正確」さ。
きっちり・時間以内にお客様に届ける正確さです。
2つめは、「スピード」。
1個でも多く回って、最初のうちにルートを決めて効率よくまわることです。スピードを意識することで荷物の量が自ずと増えるはずです。
3つめは、「安全運転」ですね。
スピードと量を重視していたら、安全運転を強く意識しないと危険です。常に「時間」と「人の命」との間を動いてる職業なので、特に気をつけています。
-讃井さんのように未経験からでありながらも沢山稼いでらっしゃるスーパー配送ドライバーならではの立場から、物流時代へ応募したいと考えている方たちへ、アドバイス・メッセージをください。
讃井さん何度もお話の中で繰り返してきたのですが、「人生は1度きり」と自分の中でずっと思っていることです。やったもん勝ち、楽しんだもの勝ちなので、やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいです。
まずは、ドライバーをやろうかどうか迷われておられるなら、やってみたらどうかな?と思います!
-配送業を実際やってみて、ドライバーさんの立場から見た時、軽貨物業界がこの先どうなっていくと思われますか?
讃井さんまだまだ需要はあると思います。ネットでみんな買い物をして荷物を頼むじゃないですか。ほとんど今の時代はネットなので、それを届けるのはロボットではなく、人間の僕らだと思います。まだまだこの業界はいけると思いますよ。
-最後に、将来の夢をお聞かせください。
讃井さん今の仕事を長く長く続けていって、お金を沢山稼いで将来自分のお店、「カフェ」を開きたいです。カフェのオーナーになりたいですね。
-この仕事に出会えて良かったですか?
讃井さん良かったですよ!
-これからも体に気をつけて、人生を謳歌していただけたらと思います!
讃井さんはい、ありがとうございました!